中医学徒の生きる道
小金井信宏ブログエッセイ
中医学徒の生きる道
2012-04-06 16:05:27

講義(31)

カテゴリ:講義

 先日は「日本中医食養学会」さんの関連講義で
 「」の話をいたしました。

 
  
 

 
 
 中医学がいう「」には

 ◆西洋医学と共通する「循環器としての心臓」

ももちろん含まれます。

 
 しかしそれは、意味全体の「ごく一部」に過ぎません。
 中医学がいう「」にはさらに
 

 ◆こころ(精神・意識など)
 ◆その他、脳の諸機能(記憶・睡眠など)

の意味も含まれますし、更に中医学がいう「心」は

 ◆発汗の異常
 ◆味覚の異常
 ◆皮膚の異常
 
 

などとも深~く関係しています。

 
 

 
 
 そしてもっと大きくいってしまうと

 ◆人間がおこなう全てのことに
  「こころ」は関わっている

と言えちゃったりもするので
 意味はさらに広がります。

 
 

 学生さんに頂いたお酒
 (ありがとうございます)

 (とっても美味しかったです)
 
 
 …という訳で
 
 まあ「」に限ったことではないですが
 特に「心」は

 ◆自分なりに勉強をつづけて
 ◆認識を深め続けないといけない領域

 
 だと思うのですが
 さらに

 ◆個人的にも強い興味がある領域

 
 なので
 認識が深まっていくのが
 とても楽しいです。
 
 学生さんに頂いた「姫マツタケ入り免疫飴」
   ↑
 キノコの味がするのかと思ったら
 懐かしい「浅田飴」の味がしました
 
 
 

 

2012-04-03 00:27:18

ごはん(17)

カテゴリ:ごはん

 先日は、南青山の「ベロア」というお店で
 フランス料理をごちそうになりました。
 ありがとうございます!

 
  

 
 
 突然ですが、14世紀のフランスには
 シャルル5世と6世の料理長を勤め
 「フランス料理中興の祖」とよばれる

 ◆ギヨーム・テイヨル(タイユヴァン)

 という人がいました。
 

 
 内装の面白い店でした

 
 
 タイユヴァンのレシピ集をみると

 ◆ヌーベル・キュイジーヌとも違うし(←当たり前)
 ◆「濃厚なソース」を多用したフレンチとも違う

 料理ばかりです。

 ◆バターの使用率なんて全体の5%未満ですし
 ◆酸味の強いスープ+大量の香辛料で
  肉や魚を煮込んだ料理が多いです
 
 通路の壁には「ヴーヴ・クリコ」が
 
 
 昔は精進日にバターを食べてはいけなくて
 しかも精進日が年間200日以上あったので
 バターの普及を妨げていたんですね。

 タイユヴァンのレシピを再現して食べても
 現代人は「フレンチだ」とは感じないでしょう。
 

 それぐらい人間の感覚は
 時と共に変わってしまうということです。
 
 
 
 たとえばバロック時代の「古典組曲」だって

 ◆第1曲「アルマンド」(ドイツ風)
 ◆第2曲「クーランド」(フランス風)
 ◆第3曲「サラバンド」(スペイン風)
  以下略

 という意味なのですが…

 今の人が聴いても「ただのバロック」で
 ●●風だなんて感じられないですよね。
 

 だから現代人は
 それを「学んで知る」必要があるのです。

 もちろんそれは中医学も同じです!
 
 全然ちがう話になってますが

 ◆長い歴史のある文化を学ぶには
   時代ごとの感覚の違いを知る

 ことも大切だと思います。

 

2012-04-02 10:28:02

個人的なこと(14)

カテゴリ:個人的なこと

 [副題:号泣!]

 私、テレビを持っていないので
 飲んで酔いが回って仕事ができなくなると
 もっぱらyuutubeを見ています。

 
 
 レミー事務所にて

 
 
 そんな感じで昨日は

 ◆まず「忌野清志郎 特集」から始まり
 ◆「キヨシロウ&矢野顕子の共演」 をきっかけに
 ◆「矢野顕子 特集」 に移行し
 ◆「矢野顕子&上原ひろみの共演」 をきっかけに
 ◆「上原ひろみ 特集」 に移行し

 
 本当にみんな素晴らしすぎるプロフェッショナルだなー
 と感動しつつ

 
 ◆よし! 俺も頑張るぞ!

 みたいな 「呑気な鑑賞」 をしていたところ

 
 ◆「上原ひろみ&チックコリアの共演」

 を聴いてしまいました。

 
 ………………!
 スゴすぎる………

 
 上原ひろみさんもね、天才ですよ。

 でも……

 その上原さんが先ず弾いた後で
 チックコリアが最初のフレーズを弾いた瞬間

 ◆その「音の“響きの洗練度”の高さ」
 ◆その「音を紡ぎだす圧倒的な安定感」

 
 に撃たれ
 涙が溢れて止まらなくなりました。

 
 
 レミー事務所にて

 
 繰り返しますが、上原さんも「超1流の天才」ですよ!

  でも…
 そんな優劣をつけられないような天才たちの共演でも

 
 ◆「響きの洗練度」だけでいえば2ランクは違う

 
という違いがあるのです。

 チックコリアさんの
 
 ◆あれだけの安定感に裏打ちされた
 ◆人間技とは思えないような洗練された響きを
 ◆第1音から紡ぎ出せる
 
 というプロの仕事に触れ
 
 彼が
 
 ◆どれだけ「わき目もふらずに」打ち込んできたのか
 ◆その状態を、何十年も続けているのか

 が痛いほどに感じられ

 
 1人の人間が続けてきた地味な作業の偉大さを想い
 号泣してしまいました。

 
 本当に、頭が下がります

 念のため、上原さんの名誉回復のために書いておきますが
 あの方は

  ◆シャーマン系ピアニスト

 
ですからね
 
 響きの洗練度では敵わなくても
 部分的には
 ちゃんと演奏で「チックコリアさんを凌駕」してましたよ。

 
 彼女の魂に呼応する「おびただしい数のたましい」が 彼女におりてきていますね。
 
 

  

 で、チックコリアさんの安定感

  ◆圧倒的な安定感は
   それ自体が「1つのアート」なのだ

 と学んだ気がします。

  私も…
 目指します!!!

 なんとかビネガーソーダ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 2人の演奏はコレです。
   ↓
 http://www.youtube.com/watch?v=0KmBV1j5UMI&feature=related
 
 

2012-03-28 16:46:32

講義(30)

カテゴリ:講義

 先日は「全日本薬膳食医情報協会」さんの関連講義で
 痹証の話をしました。

 
 吉野シェフが持参された
 「鶏がら?スープ」や「肉」

 
 痹証の「病位」は

 ◆「いわゆる表」ではないけれど
 ◆「いわゆる裏(内臓)」でもなく
 ◆「表的(おもててき)」な部位
  (↑私の勝手な表現です。中医用語ではありません)

 
 にあるといえます。

 つまり「表裏」でいえば「表に準ずる部位
 ということです。

 
 だから治療法も

 ◆「いわゆる解表」(汗法)ではないけれど
 ◆「解表」と共通点のある「袪風湿」(小汗法)
   (↑これは正式な中医用語です)

 が基本となります。

 
 吉野シェフ持参の「パスタ」と「独活」
 (色々持参なさるのは大変ですね)

 
 
 で、ここからは講義の内容ではないのですが
 
 この「小汗法」
 というか「小汗法を含む痹証の治療法全体」は

 
 ◆美容と深い関係がある!

 と私は考えています。
 なぜなら

 ◆小汗法とは「表的な部位にある有形の邪気」
  を排除する方法

 だからです。

 つまり

 ◆袪風湿によって排除する「湿邪」には「メラニン色素」とか
  「皮膚の老廃物」なども含めることができる

 
 と思うのです。

 また痹証治療では「小汗法」という視点だけでなく
 督脈とか衛気とかに働きかけることもしますが

 
 そういう諸々の方法をひっくるめて

 ◆とても美容と関係するな

 
 と考えています。

 調理風景
 
 
 

2012-03-25 07:10:00

個人的なこと(13)

カテゴリ:個人的なこと

[副題:伯母を訪ねる①]

 先日「89歳になる伯母」の家に遊びにいきました。
 89歳というのに、まだまだ元気で
 ペラペラと話す「おしゃべりなおばちゃん」でした。 

 すばらしいですね。
 

 あるレストランの「デザート盛り合わせ」

 
 ま、ウチの家系は父方も母方も「胃腸が丈夫」で
 よく食べる人ばかりなので

 年をとっても元気(長寿)な人が多いのですが
 (もう1人の伯母は93歳です)

 それにしても「本人の努力」なしにはあり得ない事です。
 (実際、みなさん「努力家」です!)
 

 最近は 「モンスターペアレント」 とかも居ますが
 「行儀のよさ」 は、世界に誇れる日本人の長所だと思います!

 
 なんだかとても勉強になりました。
 そしてもう1つ、思わぬ収穫がありました。

 それは…
 私も45歳ですからね

 ◆「自分のことを0歳の時から知っている人」
   と会って話をする

 
 なんてことは、もう殆どありません。

 でも伯母は、私すら知らない「0歳の私」を知っていて
 しかも私が知らない「私が生まれる前の、私の両親」のことも
 知っています。

 そういう人と共に過ごす時間……

 なんでしょう、あの「得も言われぬ安心感
 ふと

 
 ◆男は 「己(自分)を知る者」 の為に死に
 ◆女は 「己(自分)をよろこぶ者」 の為にかたち作る *

 という『史記』の言葉を思い出しました。

 
 この言葉、「基本精神」としては
 まだ活きているような気がします。

 ◆自分を知ってくれている人がいる

 

 これは人間を本当に 「力づける」 のですね。
 私なんて…

 ◆本当に「ちゃんとしていない大人」で
 ◆毎日「ぷら~っと」勝手に生きていて
 ◆人さまのような「緊張感」など無い人生のようでも

 それなりに「緊張」して生きているのだな
 と感じました。

 安心というものの威力を思い知りましたね。

 
 ま、人はみな
 順番に居なくなっちゃいますので

 あの「安心感」を
 いつでも思い出せるように

 魂に刻んでおこうと思います。

 その「記憶」が
 これからの人生を支えてくれますね。

 
 物持ちの良い私―→25年近く使ったカバン
 (最近、高校生の息子にあげました)
 (そもそも「彼の母親」から、学生時代にもらったものです)

 
 
――――――――――――――――――――――
 *
  “士為知己者死、女為悦己者容”
               『史記』 刺客傳

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