先日は
◆小金井塾・Yグループ
◆小金井塾・Sグループ
の講義でした。
学生さん達から「お淋し見舞いのお香」を頂きました。
(ありがとうございます!)
ここの所ブログで
火神派、『傷寒論』、温病学
などの話をしましたが…
中医を学ぶ場合
更にこれらと並行・連動して
老中医の認識を学ぶ必要があります。
たとえばフレンチのシェフでも
少し和食の勉強もしているとかいう感じで
老中医たちも
色々な方法を学んでいます。
その上で彼らは
自分のセンスでそれらを混ぜて使うので
多くの老中医の方法を比べると
混ぜ方のセンスも学べるし
さらに混ぜる前のもの
つまり『傷寒論』や『金匱要略』
「金元医学」や「温病学」などの
勉強にもなるのです。
また例えば
多くの老中医が
肺炎をどう治しているかを比べると
ベースになっている方剤が何であろうと
つまり「バリバリ経方」でも「温病方剤」でも
または「李東垣っぽい感じの用薬」でも
または「近代対薬組成」でも何でも
治している病気が同じなら
必ず「用薬の共通点」はある。
その共通点が分かれば
肺炎とは「どういう状態」かが
分かります。
それは1つ1つが
本当に「宝」と呼ぶべき認識
我々はそれを学び
受け継ぐ必要があるのです。
(急に2回連続マジメな内容でした)
先日は「全日本薬膳食医情報協会(ANY)」さんの
◆初級(10:00~12:00)
◆中級(13:00~15:00)
という講義でした。
この6~7年
続けて「火神派関連」の本を出していて
それもこの11月に出る本で
とりあえずは終わりですが
火神派漬けだった反動からか
この半年ほど
そこそこ熱心に温病学も学んでいます。
で学んでみれば…
そりゃあ温病学も
スゴイです。
たとえば
生薬を何味か合わせて
アスピリンの様な作用を作り出す。
でもその「アスピリンの範囲」の中で
少し苦くして立ち位置を内にずらす
少し軽くして立ち位置を外にずらす
脱水対応で少しだけ甘くする
等々、等々
様々なテクニックがある。
料理でいえば…
普通は「一番だし」を使うが
この料理は少し軽くしたいので
1番だしのちょい手前
「0.9番だし」を使うとか
そんなニュアンスの用薬法
本当にすごい
スゴイ知恵だと思います。
そんな感じで
温病学の用薬法は
まるで「メディチ磁器」のような
工夫につぐ工夫の世界なのです。
(↑ 本当は陶器なのに磁器と呼ばれている程のもの)
先日は
◆信弟子の会(昼の部)
◆信弟子の会(夜の部)
の講義でした。
小金井塾は
今まで一度も
学生さんの募集をしたことがありません。
つまりこの塾は必ず「受動」
やはり私に…
似てますね。
というか私は
自分を売り込んだり営業をしないから
小金井塾に限らず
他の仕事もすべて「受動」なのですね。
ただそんな…
ワガママな状態で
生きて行こうとする者の義務は
果たし続けなければいけないから
年中無休なのですね。
というか「とても怖くて休めない!」
常に自分のクオリティを
上げ続けていないと落ち着かない!
もちろんそれは
無上の楽しみでもあるのですが
同時に「恐怖」もあるのです。
銀座の「とある鍼灸治療院」をお借りしています
(ありがとうございます!)
でもこの1年?
いや半年?
なんだかそこらへんが
変化しているような気がします。
恐怖が減ってきて
そして「楽しみの質」が変わっているような感じ
恐らく「使命感(さらなる受動)」を
より強く感じるようになっています。
ジャージャー麺(大盛り/パクチー増量)
(刀削麺酒家/日本橋)
先日は
◆北京中医会
◆北京中医薬大学・日本校
の講義でした。
区役所に行き
待っている間にチラシを見ていたら
◆夫と子供だけじゃない女の生き方講座
◆定年後の男の生き方講座
◆犬のしつけ方講座
などなど
色んな講座がありました。
講座で「生き方」を教えるなんて…
昔は宗教が果たしていた役目を
今は区が、一部担っているのですね。
まあ安上がりで安全なのは
長所でしょうが
問題はやはり…
個人が抱えている悩みを
それで解決できるのか?
という所でしょうね。
また昔の宗教というか
昔の人の「素朴な宗教観」は
人間への抑止力でもありましたが
(閻魔様とか)
そういえば「そういうの」も
今はあまり機能していないですよね。
今は宗教よりも
たとえば都市伝説なんかの方が
抑止力になるかも知れません。
おめくらさんに意地悪をした人は
ある日突然
一番見たいものが見えなくなるらしいよ!
とか
そんなのダメですかね。
先日は「(株)ウエルライフ/あんず薬局」
さんの講義がありました。
どちら様もそうでしょうが…
人間、歳を取ると素朴になるというか
本当に
若い頃にはありえなかった感じで
普通のことに「感動」したり
ささやかな事に「感謝」したり
するようになりますね。
(本人比)
たとえば
若い男女がいて
本当に楽しそう
そんな姿を見かけると…
心の底から「良かったねぇ」「楽しみなよ」
と思います。
また食べ物屋にいて
カウンターの向こうで湯気が立っている
その湯気を見ると
火を使いゴハンを作るという
原始から続く「営み」を想い
はげしく感動する。
またその「人間の歴史」
それを包む「地球の存在」「太陽の存在」
全てが大きな目では「一瞬」なんだろうなと思い
切なくなる
でもだからこそ
この「一瞬(リアル)」が
かけがえのない物として
ありがたく、愛おしい。
まだ50歳位なのにこの状態
この先
一体どうなっていくのか?
朝「目が覚めた」ことに感動
なんて日も
近いかも知れません。
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