今年最後の講義でしたが、具体的には
◆辛涼解表の歴史
ということで
◆漢代 (『傷寒論』) の辛涼解表
◆晋代 (『小品方』) の辛涼解表
◆金代 (劉完素) の辛涼解表
◆元代の劇的な変化 (王安道の認識)
◆清代 (葉天士・呉鞠通) の認識と用薬
◆民国期 (張錫純) の認識と用薬
◆現代の認識と用薬
の話をしました。
いただいた羊羹
(ありがとうございます)
たとえば音楽で
◆ソナタ形式の歴史
なんて見てみても時代ごとにかなり違いますが
それらは 「どれが正しい」 というものではありません。
◆時代や人による色々な認識・方法を知り
◆その上で 「自分の認識・方法」 を作る
その様に活かすべきものです。
それは中医学も全く同じ。
だから
◆まずは 「広く知ること」
が大切だと思います。
ま 「広く知る」 と言っても
中医学の世界は広いですからね
◆なるべくたくさん見る!
◆毎日サボらない!
という事が大切でしょうね。
父の手術が明日にせまり、私もお腹がどんよりして
昨日からひどい下痢が続いています。
(重たい話ですいません)
気持ち (こころ) が沈んでいる時は
心臓も重たくて
力を入れないと 「息」 が深く入りません。
ワッフル
で、そんな時に癒されているのが
◆白湯 (さゆ) !
あの 「熱」 に癒されるのです。
そういえば前も、心がぼろぼろだった時
(↑ 私が悪いんですけどね)
友人たちの小さな情が本当に身に沁みたものです。
◆生命は 「熱」
◆人を癒すのも 「熱」
◆愛もまた 「あたたかさ」
そう考えると
中医学がいう 「清熱薬」 でさえも
最終的には 「熱」 をもたらしているのでは?
そんな仮説を立てたくなります。
カメ
たとえば音楽だって
「フルートの音色」 とか 「児童アカペラ合唱」
みたいな天使の音色だけが魂を癒す訳ではないでしょう。
時には
◆「ボーカルの激しい叫び声」 とか
◆一流ドラマーが刻む 「とにかく安定したリズム」
とか色々なものが人の魂を救うと思います。
私も
◆ダリが描いた 「ウロボロス」 の原画
をみてカタルシスが起こり、気持が吹っ切れたこともあります。
看板
(あんまり入りたくない)
そういえば前に、心がぼろぼろだった時
(↑ 私が悪いんですけどね)
銀行のATMで私の後ろに並んでいた中年女性
一瞬目が合っただけで、彼女は私の状態を見抜き
反射的に泣いていました。
そして慌てて出て行きました。
後にも先にも1回だけの出会いでしたが
あの 「理解」 と 「涙」 には癒されました。
やっぱり 「あったかかった」 んですね。
私、たとえば 「蜘蛛」 とか他の生物でも
そういう出会い、ありますね。
フリスク・ロボット
(港区・クラシエ製薬 (株) 本社にて)
(許可を得て掲載しています)
日曜日は、また
中医学トライアスロンな1日で
◆7:00~9:00 本の執筆 (レミー事務所)
◆10:00~16:00 講義 (北京中医薬大学・日本校)
◆18:00~20:00 講義 (中医薬膳杞菊の会)
という日程でした。
日本校の講義は 『中医診断学』 で
◆問診 (寒熱・汗・飲食口味など)
◆八綱弁証
◆気血津液弁証
の話をし
中医薬膳杞菊の会の講義は方剤学で
◆当帰芍薬散
◆疎経活血湯
◆桂枝加苓朮附湯
の話をしました。
夜の講義の前に食べたカレー
当帰芍薬散証の中に
◆面色萎黄
というのがあるのですが
最近この証侯に注目しています。
この証侯 (現象) の背後にある病機を
今より詳しく分かるようになりたいのです。
夜の講義
こういう
◆何となく分かっている事
◆分かっているつもりの事
を
◆しっかり詳しく分かる
という状態に変えていく作業は
とても楽しいです。
当然、他の認識とも繋がりますし。
土曜日は 「小金井塾・Sグループ」 の
ミステリー方剤学で
◆気血双補剤として
(八珍湯~十全大補湯~人参養栄湯)
の話をしました。
具体的には
◆補気と補血の本質的なちがい
◆「血」 の拡大解釈と 「八珍湯の発展的応用法」
◆四君子湯 と 理中丸
◆十全大補湯 と 人参養栄湯 の大きなちがい
などについて話しましたが…
方剤学は、やはり面白いですね。
合鴨ロース焼き
方剤学っていうのは
音楽でいえば 「楽曲分析」 ですから
◆作者の認識もクセも
◆その背後にある時代の様式も
全てが詰まっています。
だから方剤学は
面白いのかなと思います。
相変わらず、毎日
レミー事務所 (五反田レミー東急ビル内のスタバ) に行っていますが…
最近 「いつもの席」 がなかなか空かなくて
帰ったことが2回ありました。
(2時間は平気で待つ私がですよ)
いつもの席
私、こだわっている事に関しては
◆通常の人間ではありえないレベルで頑固
ですから
◆「好きな席」 がダメなら 「他の席」 で妥協する
ということをしないのです。
まあスタバぐらいなら良いですが…
たとえば結婚していても
または誰かとつきあっていても
◆「こだわっている幾つかの事」 が実現していない
↓
◆まあ少しは我慢するか
ということもせず
◆では 「この形」 は解体する
という道をあっさり選ぶので
そこらへん 「も」
人間としてかたわなのでしょうね。
まあ 「何事にも長所と短所」 があるので
この妥協しないという頑固さは
仕事には活かされていると思います。
という訳でこの年末年始も
◆「12月20日~1月10日」 の22日間で
最低でも 「220時間」 は仕事・勉強をする
(↑ 大したことないか?)
という予定を立てました。
私にとってこれは 「祭り」
今からワクワクします。
学生さんに頂いた
「銀座・松涛のおまんじゅう」
ありがとうございました!
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