日曜日は、研究所主催の『傷寒論』シリーズ講義の1回目でした。
テーマは
◆陳慎吾先生の「桂枝湯理解」
です。
陳慎吾先生(1897~1972年)は、私から見ると
◆北京時代に師事していた老中医・陳大啓先生のお父様
なのですが、一般的には
◆北京中医薬大学が開校された時
◆初代の『傷寒論』科の主任教授に選ばれた先生
です。
たとえば来年から、わが国でも
東京大学に「中医学部」が創設される
としましょう
そこの『傷寒論』科の初代のボス
に抜擢される先生って
その事実だけで、すごい実績ですよね
それの「数千年の歴史をもつ中国本土バージョン」
ですからね
中医学の人材の「層の厚さ」を考えても
凄すぎることだと思います
陳先生のことは
また機会を改めて
紹介しようと思います
講義の後は父の入院先へ行き
一緒にゴハンを食べました
おいしそうに見えますが
父は「全然ウマくない」と申します
でも「御飯が美味しいのが救いだな」とも…
父は「白米」と「緑茶」の味には
相当ウルサイので
結構おいしいのでしょう
今日は、中医学的「美容」講座シリーズ「美白②」の講義でした。
内容は
◆治りにくいシミ(老人性色素斑を中心に)
ということで関連する
西洋医学や中医学の認識などを
話してきました。
また薬膳科の学生さんも来ていたので
今日は
◆薬膳をする人というのは
◆街で漢方薬局やってる薬剤師さんより
◆病院で漢方外来やってるお医者さんより
◆2ランクぐらい上の中医学的認識を
もっていないといけない
という話もしました。
なぜなら
◆ただ製剤を処方する人なら
◆その製剤を正確に処方できればいい
◆つまり「なぜその製剤が効くのか?」を
知らなくてもいい
◆でも薬膳の人は、「方剤の作用を食材に移し変える」
のだから「なぜ効くのか」を知らなければ始まらない
からです。
たとえば
◆瘀血なので「活血作用のある食材」を使いました
というのは「中医薬膳」として不十分だと思います。
なぜなら
先人の活血剤には、活血薬を効かせる為の
いろんな「しかけ」が施されているからです。
薬膳を作るなら
その「しかけ」ごと真似るべきだと
私は思うのです。
という訳で、活血にまつわる
◆王清任の用薬法
◆唐容川の用薬法
◆葉天士や薛生白の用薬法
などについても話してきました。
結構、貴重な話だと思いますよ。
今日は、全日本薬膳食医情報協会(ANY)さんの関連講義でした。
テーマは「辛温による扶陽」と「甘温による益気」です。
まず「辛温による扶陽」ですが
◆方剤としては「桂枝甘草湯」と「甘草乾姜湯」
◆この2首は、同じ「辛+温」でも「辛温のバランスが反対」
なので「補益と温裏のバランスが変わる」
◆古代の中医学がいかに心陽を重視していたか
◆「桂枝・甘草」の薬対を含む諸方剤
◆甘草乾姜湯が、理中湯のような温裏剤と
決定的に違うのはどこか?
◆甘草乾姜湯を使った「達人の医案」
◆「辛+甘のバランスの違い」としてとらえた
麻黄湯~桂枝甘草湯~甘草乾姜湯~腎気丸
といった話をし、
次の「甘温による益気」では
◆出世魚のように
「黄耆・人参」→「耆・参・甘草」→「耆・参・草・肉桂」
と厚みを増していく「甘温益気のやり方」
◆これらを含む「補中益気湯」という方剤
◆黄耆と脾と肌肉
といった話をしてきました。
相変わらず、結構専門度の高い話です。
午後は、東京ドームホテルのカフェで
土曜日「美白②」講義の打ち合わせをしました。
全然関係ないですが
今日父親の入院先に洗濯物をとりに行き
私が幼少の頃から爪を噛むクセがあって
1度も「爪を切った事がない」といったら
しみじみ
「変なヤツだなーお前」と言われました
「今頃知ったか?」っていうか
「アンタには負けるよ!」
って感じなんですけどね。
カゼをひいていたので書くのが遅れましたが
日曜日は
「北京中医薬大学・日本校・薬膳専科・2010年10月生」
の最後の講義でした。
皆さま、1年間お疲れさまでした。
色々と「お仕事」や「ご家庭」などおありな中
勉強を続けられて
本当に偉大なことだと思います。
私が教えたのは
◆中医基礎理論
◆中医診断学
◆中薬学
◆方剤学
◆中医内科学
の5教科です。
皆さん1年間、頑張って勉強なさって
今では、結構な専門知識をお持ちです!
たとえば
◆「証候」と「症状」の違い
◆「悪寒」と「畏寒」の違い
◆なぜ休んでばかりいても「虚」になるのか?
◆「肝熱生風」と「肝陽化風」の違い
◆「人参の補気」と「白朮の補気」どう違うのか?
◆「衛気の概念」が古代と現代でどう違うのか?
◆「麻黄湯」「小青龍湯」「麻黄附子細辛湯」などは、どうして
古代の衛気観を知らないと意味を読み解けないのか?
◆「汗法、吐法、下法」と「和法」の違いはなにか?
(どういう歴史的必然で「和法」は生まれたのか?)
◆肝鬱と胆鬱の違い(証候と用薬法の違い)は何か?
などの質問に、幾つも答えることができます!
中には「全部答えられる人」もいるでしょう。
スバラシイです。
これから試験が続きますね。
皆さまの合格を、お祈り致します。
レミー事務所(スタバ)にいると
周りからは、色々な会話が聞こえてきます。
そんな会話を聞いていて思うのは
◆多くの女性は、本当に真剣に
いつも「愛」という命題と向き合っているな
ということです。
これ、年齢とかカッコとか関係ないですね。
皆それぞれに、真剣で健気です(←感動します)。
もう1つ感じるのは
◆多くの女性は多かれ少なかれ、自分の容姿に
コンプレックスをもち(ここまでは男も一緒かな)
◆なんとかしてそれを解決しようとしている
ということです。たとえば…
◆どうしても二重になりたくて
◆足に塗る「脂肪燃焼クリーム」を
毎晩まぶたに塗ってグリグリマッサージした
◆けどダメだった
なんて言っている女の子もいました。
健気ですね(でもちょっとバカ?)。
また時には、バイトの大学生の子の
人生相談にのってみたりもしています
安心して生きていきたくて
だから不安になるんですね
◆お金でも愛でも
◆人からもらって幸せになろう
◆人にたよって安心して生きよう
◆そんな人間に
安心と幸せなんて訪れないでしょう
という話をしたような気がします
(↑偉そう)
また先日は
中国語の勉強をしてるバイトの子が
いろいろ報告をしてくれました
◆HSK受けました!
(4級に合格したそうです)
◆中国語検定受けました!
と言って、問題をみせてくれたのです。
2週間ほど前に「中国語検定」があったらしいのですが
午前中に3級、午後に4級を受けたそうです。
大雑把なんだか几帳面なんだか
よく分からない受験法です。
……という訳で
色んなことをしに
レミー事務所に行ってますね私。
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