先ほどツイッターでも書いたのですが
明日(もう今日ですね)の講義の準備で
医案をあれこれ見ていたら
色んなことに気がつきました。
ツイッターだと説明が不十分なので
こちらでも書いておこうと思います。
あんこの高さが6㎝ほどある「どら焼き」
(「あんこ好き」にはたまらないヴィジュアルです)
◆帰脾湯証が内包している「気鬱」が形をもち
有形の湿を巻き込んだ「痰湿」になった場合
◆温胆湯証になることがある
のは分かっていたのですが
◆温胆湯証の場合、有形の湿の停滞を生む原因が
胆のエネルギー(自信のなさを背景にしたこだわりの強さ)
なのだと思うのですね。
これに対し
◆帰脾湯証の「気鬱」が生み出した痰湿に
肝のエネルギー(勝気なこだわりの強さ)が関与すると
半夏白朮天麻湯証になることもある
のかなと気づいたのです。そして
◆まだ帰脾湯証の「気鬱」なら木香で解決できる
わけですが
◆肝や胆がからんで「気鬱→痰湿」となると
半夏で形を壊さないと「鬱が解けない」
のだと考えます。
で温胆湯と半夏白朮天麻湯には
◆「胆鬱+痰湿」には「半夏+枳実・竹茹」
◆「肝鬱+痰湿」には「半夏+天麻」
といった感じの違いがあり
またそれぞれが熱を持った場合
◆「胆鬱+痰湿+熱」―→黄連温胆湯
◆「肝鬱+痰湿+熱」―→小柴胡湯+二陳湯
で上の2つが合わさると、人によって
◆「柴芩温胆湯」を使ったり
◆「小柴胡湯+三仁湯」を使ったり
いろいろありますが、要するに
柴胡・黄芩・半夏・茯苓あたりが欠かせない
訳ですね。
また帰脾湯証をベースに考えた場合
上のような「標実部分での発展」だけでなく
反対に「本虚部分での発展」もあるわけで
◆さらに「気虚下陥」がからんで
黄耆・升麻・葛根などが一通りでてきたり
そろそろ止めにしておきますが
こんな感じでいろいろ認識がつながった
というツイートでした。
同じ医案を見たとしても
2年前の私だったら気づかなかったかも知れない
と思います。
勉強をつづけさせて頂いているお蔭ですね。
こういう事がちょこちょこあるのですが
その度に
◆「読み取る目」をもっていないと
◆いくら情報に触れていても
◆「意味」は分からないままなのだ
と思い知ります。
まだまだこれからも
色んなことを知りつづけるでしょうが
楽しみですね。
また龍をいただきました!(かわいい)
五島列島の作陶家の作品だそうです。
↑
とても気に入ったのですが
付いてた敷物がイケてなかったので
敷物は私が作りました。
相変わらず、美容関連の研究を続けています。
講義で直接使うか分かりませんが
まあ、「必ず何か関係する」
というのと、自分が勉強し たいのとで
ここ数日、前からずっとしたかった
◆水の勉強
をしています(楽しい!!!)。
面白すぎて!
研究したいことが、「一挙10倍増」ぐらいになっちゃいました。
で、水の話
身近な「料理」の話を紹介すると
硬水には肉のうまみを閉じ込める作用があるので
◆肉の煮込み料理
◆しゃぶしゃぶ
なんかは、硬度150以上の硬水を使うのがよいとのこと。
ホントか?
軟水バージョンと2つ作って、食べ比べてみたくなりますね!
また現代の化学では
いまだ「水の正確な構造」はつかめないとのこと
状態変化のスピードが速すぎるんだそうです
(↑なんかカッコイイ)
水については…
まだ分かっていることの方が少ないんですね
↑
全然関係ないのですが、中国には『水経』という本があります
(三国時代に書かれたらしい)
その注釈書が『水経注』
そのまた注釈書が『水経注疏』です
中国にある様々な河川や清水などの流れを記録した本なのですが
その「企画」があまりに面白く
また本当に記録しちゃって
しかも続々と註釈まで書いちゃうという
中国人の記録癖のすさまじさに脱帽して
つい買っちゃったものです
すでにHPや研究所ブログでも紹介してますが…
いよいよ「中医美容」関連の講義をスタートします!
で、最近
美とはなにか?
をよく考えます。
まず「自然美」と「人口美」
自然美は
「若い体」とか「野生に近い体」とかですね。
まあ「美容」といっている時点で、人口美であることが前提なので
これはあまり考えないとして
次は「人口美も色々ある」ということ
たとえば…
ナチュラルなメイクや髪型が好きな女性もいらっしゃいますし
そういう女性に美を感じる男性もいます
反対に私のように「クルクル巻き毛」や「つけまつげ」みたいな
分かり易~いアイテムに
分かり易~く魂を奪われる男もいます
で、これ(↑)完全に主観ですよね。
つまり人口美って「かなり主観的なもの」だと思うのです。
ここが「美」と「健康」の大きな違 い!ですね。
化粧しちゃってる私 (15歳←―30年前!)
↑
一緒に遊んでいた大学生のオネエ様にいたずらでされたものです。
(自分で化粧する趣味はありません!)
またもう1つ言えば
美って「トータルなもの」でもありますよね。
たとえば
特別すごい美人とか美肌とかじゃなくても
「ものの食べ方がきれい」だったり「言葉づかいがきれい」だったり
まして「人の悪口は絶対に言わない」なんて人は
美しいです
または
同じ肌でも「髪の色」や「服装」を変えただけでキレイにみえる
なんていうトータルもあります。
つまり…、美に決まった形(答え)はないんですね。
でも決して「なんでもあり」な訳ではなく
一定の原則や法はあって
さらに時代ごとの様式とか、その時々の流行りなんかもある
……とても、芸術や中医学と似ています。
という訳で中医美容
こつこつ勉強を続けて、いろんな発信をして行きたいと思います。
5月14日に「中医学的アンチエイジング講座」をするので、準備を進めています。
突然ですが、以前、下のような話を聞いたことがあります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ある老人ホームに、「とてもおしゃれでダンディなじいさん」が入所してきました。
そしたらホームに前からいた「ばあちゃんたち」が、そのダンディじいさんの気を惹こうと、皆、化粧をしておしゃれをし始めたそうです。
ところが数ヶ月してじいさんが死んでしまうと、ばあちゃんたちは化粧もおしゃれも止めて、元に戻ってしまったそうです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
……「恋がどれだけ人の心をいきいきさせるのか」を物語る、恐ろしささえ感じるエピソードですね。
これ…、性別が逆でも同じ現象が起きると思いますよ。
じいさんたちが「急にトレーニング始めたり」とか…(なにする気だ?)。
いつも心に花束を?
(昨年、学生さん達から花をいただいた時の写真です)
中医学は「こころとカラダ」を分けません。
だから恋をして「こころ」が活き活きすれば、当然「カラダ」も活き活きします。
しかも中医学は、こころ(=心)を「五臓六腑の中心的存在」であると考えます。
その意味でも、恋(こころの活性化)は、全身の活性化につながります。
また中医学では、心は腎とつながっています。
つまり「心の状態」と「腎の状態」は、「2つで1つ」という関係でもあるのです。
だから心の刺激、特に「恋というセクシャルな刺激」は、腎にしまわれている「セクシャルエネルギー」を強く刺激します。
そして生命の火種である「腎エネルギー」の活性化は、その人の「全身」どころか「人生」を支えるエネルギーの底上げを意味します。
こうして考えると、恋って大切ですね。
授かった命を燃やすためにも、養生のためにも(?)、命のある限り恋はしたほうが良いのかも知れません。
私も十分…、「恋愛体質」です。
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