今日は「私がもっている中医本」の紹介をします。
紹介するのは『黄帝医術臨証切要』王洪図主編 華夏出版社という本です。
主編の王洪図先生(1937~2009)は、私が大学院時代に『黄帝内経』の講義をしてくださった先生です。
また私が大学院を卒業する際、学位の認定委員を務めてくださった先生でもあります。
たくさんの肩書きをお持ちであった先生ですが、一番中心のところをいえば
『黄帝内経』学会のボス
だった方ですね。
当時王先生は、すでに大学院でしか講義をなさっていなかったので、私も院に入って初めて、王先生の講義を受けることができました。
とっても魅力的な講義でしたが、その時にテキストとして使われていたのがこの本です。
内容は、簡単にいうと「『黄帝内経』が伝える認識を、具体的にどう臨床に活かすのかという具体例を集めたもの」です。
王先生がまだ学生だった頃、『内経』が好きで読んでいるうちに、経文をほとんど暗記してしまったそうです(すでに普通ではない)。
そして晩年まで何十年もの歳月を、王先生はずっと『内経』の原文と向き合いながら研究をされ、臨床に携わって来られたわけです。
この本に載せられている内容は、どれもそんな王先生が残してくださった「貴重な知的財産」です。
今でもよく読むのですが、ページをめくる度に、自分がまだまだ「ヒヨっ子」であることを思い知らされ、先生への尊敬の念で胸がいっぱいになります。
そして「偉大な先輩がいたこと」「すばらしい本が残されていること」を、本当に嬉しく思います。
学生の1人として、王先生のご冥福をお祈りいたします。
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