中医学徒の生きる道
小金井信宏ブログエッセイ
中医学徒の生きる道
2011-05-21 18:52:49

いただきもの(1)

カテゴリ:いただきもの

 先日、「北海道医療大学・名誉教授」の西部三省先生より「連翹茶(レンギョウ茶)」が届きました。

  ありがとうございます!

 お会いしたことのない先生なのですが、色々な研究の1つとして「連翹の研究」をなさっているそうで…
 4月15日の研究所ブログ 「桜とレンギョウの季節」をお読みいただき、「連翹茶」をお贈りいただいたとのこと。

 

  西部先生の発案で、開発されたお茶だそうです。
 ありがとうございます!
 

 そもそもブログに引用してあった「連翹の葉のポリフェノールの話」は、西部先生の研究がソースだったようです。
 そしてスタッフがブログに「連翹は『神農本草経』では下品(げぼん)に分類されているので、はりきって飲むのは止めにします」という内容の文章を書いたのですが…

 西部先生の研究によると

 ◆『神農本草経』の連翹は、現在の連翹とは違う植物であった可能性
  が高く

 ◆現在の連翹は、長年の成分研究から「上品(じょうぼん)の杜仲や肉蓯
  蓉と同類のもの」と判断できる

 ◆では『神農本草経』の連翹は? というと、それは「小連翹」と呼ばれる
  ものではないか

とのことです。

  ご教示、ありがとうございます。

 
 私も4~5冊、本を見てみました。
 まず言えるのは『神農本草経』や『傷寒論』に出てくる連翹は「連翹の根」だということです。(『傷寒論』は連軺と言っています)

 つまり

 ◆とりあえず「違う植物かどうか」は置いておいたとしても
 ◆『神農本草経』が下品に分類しているのは「連翹の根」であって「実」
  でも「葉」でもない

ということ。

 清代・張璐の『本草逢原』巻二・隰草部・連翹に「もし根が無ければ、実で代用する」と書いてあったりしますし…

 ◆古代は「根」を使っていたのが、だんだんと「実」を使うようになって
  いった

感じです。

 また『神農本草経』は、連翹の根には「益陰精」作用があると述べています。
 根には「滋味=甘味」がありますからね、下品といえども「補薬」としての側面があるようです。

 さて、では「違う植物なのか」についてですが…
 唐代の『新修本草』 や 宋代の『本草図経』は、確かに

 ◆連翹を「大翹」と「小翹」に分類

しています。
 両書の説明を読んでも、明らかに違う植物です。
 つまり

 ◆「連翹」という生薬の基元植物が、2種類あった

のも確かな感じです。

 このほか採集する季節の違いによって「青翹」「黄翹」などの分類もあったようです。
 ……いろいろと、勉強させていただきました。
 

 これを機会に、「情報発信者」として襟を正して参りたいと思います。

  礼 (襟ないじゃん!)

 
 そして…
 お茶、いただきました。

 

 確かに、「杜仲茶に似た味」がしますね。
 美味しかったです。

 

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