中医学徒の生きる道
小金井信宏ブログエッセイ
中医学徒の生きる道
2012-02-01 04:28:18

講義の準備(4)

カテゴリ:講義の準備

 先ほどツイッターでも書いたのですが

 明日(もう今日ですね)の講義の準備で
 医案をあれこれ見ていたら
 色んなことに気がつきました。

 ツイッターだと説明が不十分なので
 こちらでも書いておこうと思います。

 
 あんこの高さが6㎝ほどある「どら焼き」
 (「あんこ好き」にはたまらないヴィジュアルです)

 
 ◆帰脾湯証が内包している「気鬱」が形をもち
  有形の湿を巻き込んだ「痰湿」になった場合
 ◆温胆湯証になることがある

 のは分かっていたのですが

 ◆温胆湯証の場合、有形の湿の停滞を生む原因が
  胆のエネルギー(自信のなさを背景にしたこだわりの強さ)

 なのだと思うのですね。
 これに対し

 ◆帰脾湯証の「気鬱」が生み出した痰湿に
  肝のエネルギー(勝気なこだわりの強さ)が関与すると
  半夏白朮天麻湯証になることもある

 のかなと気づいたのです。そして

 ◆まだ帰脾湯証の「気鬱」なら木香で解決できる

 わけですが

 ◆肝や胆がからんで「気鬱→痰湿」となると
   半夏で形を壊さないと「鬱が解けない」

 のだと考えます。
 で温胆湯と半夏白朮天麻湯には

 ◆「胆鬱+痰湿」には「半夏+枳実・竹茹」
 ◆「肝鬱+痰湿」には「半夏+天麻」

 といった感じの違いがあり
 またそれぞれが熱を持った場合

 ◆「胆鬱+痰湿+熱」―→黄連温胆湯
 ◆「肝鬱+痰湿+熱」―→小柴胡湯+二陳湯

 で上の2つが合わさると、人によって

 ◆「柴芩温胆湯」を使ったり
 ◆「小柴胡湯+三仁湯」を使ったり

 いろいろありますが、要するに
 柴胡・黄芩・半夏・茯苓あたりが欠かせない
 
訳ですね。

 また帰脾湯証をベースに考えた場合
 上のような「標実部分での発展」だけでなく
 反対に「本虚部分での発展」もあるわけで

 ◆さらに「気虚下陥」がからんで
  黄耆・升麻・葛根などが一通りでてきたり

 そろそろ止めにしておきますが
 こんな感じでいろいろ認識がつながった
 というツイートでした。

 
 
 同じ医案を見たとしても
 2年前の私だったら気づかなかったかも知れない
 と思います。

 勉強をつづけさせて頂いているお蔭ですね。
 
 こういう事がちょこちょこあるのですが
 その度に

 ◆「読み取る目」をもっていないと
 ◆いくら情報に触れていても
 ◆「意味」は分からないままなのだ

 と思い知ります。

 まだまだこれからも
 色んなことを知りつづけるでしょうが
 楽しみですね。

 

 また龍をいただきました!(かわいい)
 五島列島の作陶家の作品だそうです。
   ↑
 とても気に入ったのですが
 付いてた敷物がイケてなかったので
 敷物は私が作りました。
 
 

 
 

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